8月21日のリーフェアアカデミーでは、札幌禎心会病院 陽子線センター・放射線治療科の髙木克先生にご登壇いただき、
「がんと陽子線治療」をテーマにセミナーを開催しました!

「陽子線治療」という言葉を聞いたことはありますか?
がんの治療というと、「手術」や「抗がん剤」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
今回のセミナーでは、がんとはどのようなものなのか、放射線治療はどのようにがんを治療するのか、そして陽子線治療にはどのような特徴があるのかについて、肝細胞癌(肝臓がん)を例に解説いただきました。
放射線治療は、なぜ何回かに分けて行うの?
放射線治療というと、「強い放射線を一度に当てて、がんをなくす」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
実は放射線治療では、少量の放射線を複数回に分けて照射する方法があります。
その理由の一つが、がん細胞と正常な組織の「回復力の違い」です。
放射線によってダメージを受けても、正常な組織は次の治療までに回復しやすい一方、がん細胞は放射線によるダメージからの回復が苦手とされています。
この違いを利用して、正常な組織への影響を抑えながら、がん細胞には少しずつダメージを蓄積させていく。
がんを治療しながら、できるだけ正常な組織や臓器の機能を残すための工夫が、放射線治療にはあるのです。
陽子線は「止まる」放射線?
そして今回、もう一つ知っていただきたいのが、X線と陽子線の違いです。
一般的な放射線治療で使われるX線は、体の中を通り抜けていく性質を持っています。
一方、陽子線は体の中の狙った深さで止まるという特徴があります。
この性質を利用することで、正常な組織への影響を抑えながら、がんに放射線を届けることができます。講演資料では、この特徴を生かすことで、局所制御率の向上と有害事象の低減の両立を目指せることが紹介されています。
「放射線治療は、どれも同じではない。」治療に使う放射線の性質を知ると、がん治療の見え方も少し変わってくるのではないでしょうか。
では、
- 陽子線は、なぜ狙ったところで止められる?
- X線治療とは具体的に何が違う?
- どのようながんが陽子線治療の対象になる?
- 手術など他の治療が難しい場合にも選択肢になる?
- 陽子線治療は誰でも受けられる?
今回のセミナーでは、陽子線治療について詳しく解説いただきました。
一方で、陽子線治療は「何でも治せる万能な治療」ではありません。 適切な症例を選んで治療することが重要であることも、今回の講演で伝えられている大切なポイントです。
「もし自分や大切な人が、がんになったら。」
そのときのために、どのような治療の選択肢があるのかを知っておくことも、健康について学ぶ一つの意味なのかもしれません。
陽子線治療がどのような場面で力を発揮するのか、詳しい内容はぜひアーカイブでご覧ください!
※アーカイブ視聴はリーフェアアカデミー会員様限定コンテンツです。
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